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中国初の極地リモートセンシング専用衛星は深セン製

2019年08月19日

「三極リモートセンシング衛星ネットワーク観測システム」の初の試験衛星「京師1号」(世界変化科学実験衛星システム)が広東省深セン市で14日、パッケージングされた。今年9月の打ち上げを予定している。衛星は毎日、極地エリアのフルカバー観測を行い、国家北極航路開発及び環境保護に貢献する。深セン特区報が伝えた。

「小さな衛星には大きな効果がある」。深セン東方紅京師1号衛星プロジェクトマネージャー兼プロジェクト技術マネージャーの李春研究員によると、京師1号は「三極リモートセンシング衛星ネットワーク観測システム」建設の初の試験衛星であり、中国初の極地リモートセンシング専用衛星でもある。同衛星は太陽同期軌道を採用し、軌道上の作業高度は739キロ。16キロ級衛星の中で制御の精度が高いという特徴と、自主任務計画・イメージングの能力を持ち、国内トップレベルとなっている。

 京師1号は北京師範大学世界変化・地球システム科学研究院が提案し、深セン東方紅が設計・製造した。衛星にはワイドカメラ、低・中解像度カメラ、AIS受信機があり、極地航路重点エリアの観測に用いられる。棚氷崩壊などの24時間内の自動発見・警報を実現し、航路の海氷の変化を直ちに報告する。船舶の航路を自動的に計画し、国の北極航路の開発をサポートする。煙霧の発生源及び拡散を分析し、その予報を行うことで国の環境保護に貢献する。

 京師1号は今年9月に太原市から打ち上げられる。京師1号は80基の小型衛星で構築される微景1号衛星ネットワークの1基目だ。主に商業ユーザーを対象とし、農林業、資源、環境保護などのリモートセンシング応用を中心とし、世界のユーザーにデータサービスを提供することが可能だ。

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