中国科学院とドイツ国立学術アカデミー(レオポルディーナ)は9日、第1回二国間シンポジウムを北京で開催した。両国のアカデミーは開幕式で「北京宣言」に署名・発表し、基礎研究の強化と若手人材の育成のさらなる重視を共に提言した。科技日報が伝えた。
「北京宣言」は、「人類は一連の世界的に影響を及ぼす深刻な課題に直面している。気候変動、資源不足、不均衡な発展などの問題は、人類社会にますます大きな経済・環境・社会的な負荷をもたらしている。基礎研究の強化、科学進歩の促進は、問題解決の重要手段だ。科学は、必ず進歩を成し遂げ、人類文明の持続可能な発展の礎を提供し、かつ知識を提供する上でより大きな責任を担わなければならない」と指摘した。中国科学院とドイツ国立学術アカデミーは、▽科学と基礎研究の重要性への認識を深める▽連携した責任感ある科学研究を推進する▽科学の進歩を奨励する環境をつくる――という3つの提言を行った。
両国のアカデミーは、「科学と社会の間の架け橋としての役割を積極的に発揮し、科学及び基礎研究の価値と意義を一般に向けてPRする」、「『科学で未来を志向する』をテーマとして、一連の特別活動を開催する。双方が共に関心を寄せる科学及び社会的な問題について意思疎通し、学術交流をさらに展開し、若手科学者の成長を促進する」、「両国科学院の相互信頼、共通認識、協力をさらに強化し、科学が国際社会でさらに発展するために堅固な知識の基礎をつくる」ことを約束した。