中車株洲電機有限公司が17日に明らかにしたところによると、同社が参加する国家第13次五カ年計画重点研究開発計画「高速リニア交通システムキーテクノロジー研究」専門プロジェクトサブ課題において、ロングステータ・リニアモータと浮遊電磁石を独自開発し、そして中国の時速600キロ級リニアモーターカー試作機への応用に成功しており、現在までの稼働状況は良好となっている。これは中国の高速リニアモーターカーのキーテクノロジーが、世界トップレベルに達したことを意味する。科技日報が伝えた。
中車株洲電機リニア製品研究所の何雲風副所長によると、高速リニアモーターカーと中低速リニアモーターカーはモータ駆動に対する需要が異なる。後者は主にパンタグラフの給電を受けるが、この給電方法は大出力高速リニアモーターカーへの安定的な給電が不可能だ。また列車が「超低空飛行」するためには、車体そのものの軽量化が必要だ。そこで同社はロングステータ・リニアモータを開発し、中低速リニアモーターカーが採用するショートステータ・リニアモータの「ステータ」部分を、車体から列車のレール上に移した。地上給電設備により直接給電することで、給電の安定性を確保する。同時に大出力インバータも車体から地面に移し、列車そのものの重量を大幅に引き下げた。
このロングステータ・リニアモータは車両の高速運行に必要な高出力の需要を満たすとともに、車両が必要とする浮遊力とけん引力を提供する。中低速リニアのショートステータ構造と異なり、同期制御の手法を採用することによりモータの効率を20%高め、電圧を10倍以上に高めることができる。