2022年北京冬季五輪・パラリンピックは生態優先、資源節約、グリーンな五輪開催の理念を貫き、国家スピードスケート館などの会場で新型の炭酸ガス冷却材を使用する。これは五輪史上初で、温室効果ガスのゼロエミッション、生態環境のゼロ負荷をほぼ実現する。中国新聞網が伝えた。
国務院新聞弁公室が19日に開いた記者会見で、北京市の林克慶常務副市長が上述した内容を発表した。
林氏は「北京はグリーンな五輪開催を貫き、低炭素管理活動プランを実施する。エネルギー、会場、交通などの分野で炭素排出削減を展開し、北京冬季五輪の炭素排出すべて相殺の目標達成を目指す」とした。
グリーンな会場については、低炭素技術の応用・モデル検証を推進し、国家スピードスケート館、首都体育館、ショートトラック訓練館、アイスホッケー訓練館などの会場で新型炭酸ガス冷却材を使用する。これは五輪史上初で、温室効果ガスのゼロエミッション、生態環境のゼロ負荷をほぼ実現する。世界の生態環境建設のモデルを示す意義がある。
グリーンなエネルギーについては、張北柔軟直流送電網などの低炭素エネルギーモデルプロジェクトを建設し、地域を跨ぐグリーンな電力取引メカニズムを構築し、冬季五輪会場のグリーンな電力の全面使用を実現する。
グリーンな交通については、低炭素プロジェクト技術により交通施設の建設を展開する。スマート交通システムを応用し、グリーン・低炭素移動様式の発展に取り組む。冬季五輪会場の交通でほぼクリーンエネルギー車を使用する。
林氏は「廉潔・節約の五輪開催を強調し、五輪準備活動の全プロセスでこれを貫く。会場の持続的な利用が最大の節約だ。冬季五輪では既存の会場を極力使用する。北京エリアの13会場のうち11会場が2008年の夏季五輪の遺産だ。新設会場計画は持続的な利用、長期的な利用を目指す」と述べた。