2019年12月09日-12月13日
トップ  > 科学技術ニュース>  2019年12月09日-12月13日 >  中国南極科学観測隊、南極の海域で総合科学観測を展開

中国南極科学観測隊、南極の海域で総合科学観測を展開

2019年12月11日

 極地科学観測砕氷船「雪竜2」号に乗る中国第36回南極科学観測隊は9日、南極海の海域「Cosmonauts Sea」(以下「同海域」)における初の調査断面の科学観測を終えた。中国南極科学観測隊が同海域で総合的科学観測を展開したのは今回が初めて。新華網が伝えた。

 「雪竜2」号は12月7日に南極海プリッツ湾の海域を離れて西に向かい、同海域の科学観測作業を開始した。隊員は今回の同海域の科学観測における初の調査断面に沿い、北から南へと連なる複数のエリアのCTD(電気伝導度、温度、水深を観測する装置)による採水作業、浮遊生物垂直底引き網作業、及び魚類底引き網とケース型サンプラーなどの試料採取作業を行った。

 同海域は中国南極科学観測隊が初めて総合科学観測を展開する海域であり、国際的にも科学的認識が相対的に不足している海域でもある。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます