湖北省は2日午後9時、新型コロナウイルス感染による肺炎の流行対策に関する定例記者会見を開いた。肖菊華副省長、湖北省科学技術庁の王煒長官、上海市湖北省支援医療チーム第1陣の鄭軍華チーム長、武漢市金銀潭病院の張定宇院長が出席し、省全体の流行状況と対策作業に関する最新の進捗状況を報告した。科技日報が伝えた。
厳しい流行状況を受け、速やかな診断と薬物による治療が、新型コロナウイルスの流行対策のカギとなっており、一般社会の注目の的でもある。
王氏は、湖北省は診断と治療薬を科学技術による流行対策の重要な方向としており、現在すでに次の進展が得られたと紹介した。
▼ウイルス診断について、武漢はバイオ企業6社と新型コロナウイルス検査製品を開発した。うち武漢華大基因科技の2種類の検査キット、武漢華大智造科技のシーケンスシステムは、1月26日に国家薬品監督管理局の審査・認可を受けた。残り4社の製品は審査中だ。
▼中国科学院武漢ウイルス研究所と企業が共同開発する2種類の抗体検査キットの開発が完了し、間もなく生産開始される。武漢大学中南病院は核酸の抽出方法を改良し、診断確定の結果を出す時間を半分に短縮し、最速2時間で核酸の検査結果を出せるようにした。
▼治療薬について、げっ歯類、霊長類を使った新型コロナウイルスの動物感染実験が展開されており、敏感動物感染のモデルが構築された。抗ウイルス剤の選別、ワクチンの開発を加速し、ウイルス発症メカニズムにサポートを提供している。現在初期的に3種類の治療薬が選別されており、細胞レベルで効果的に新型コロナウイルスの複製を抑制している。人体での効果については臨床試験の結果を待っている状況だ。
▼中国科学院武漢ウイルス研究所は中国科学院上海薬物研究所から提供された6種類の化合物の選別を行い、DC2、DC3が抗新型コロナウイルス活性を持つことを発見した。この発見は新型コロナウイルス肺炎治療薬の研究開発を加速することになる。湖北省の実情と結びつけ、現在の診断・治療における中国医薬の処方を最適化し、「肺炎1号」「肺炎2号」処方、及び湖北中医薬大学の段階的な診断・治療処方を制定し、臨床使用で一定の効果が得られた。