現在、中国だけでなく世界からの関心も集めている新型コロナウイルス感染による肺炎。中国全土ではその感染拡大防止の措置が次々と実施されている。ここではそんな新型コロナウイルスに関する9つの真相を紹介していこう。人民日報が伝えた。
統計によると、新型コロナウイルス感染による肺炎の重症(重体)率は感染者の約10%で、全体的な割合は高くない。治療成功率はA型インフルエンザと鳥インフルエンザよりはるかに高い。
治癒した患者の体内には一定の抗体ができ、ウイルスが変異しない限り、抗体を持つ期間に再度感染する可能性は非常に小さい。しかし現在のところウイルス変異を示す証拠はない。
一般的な法則では、ウイルス感染後は体内に抗体ができるが、抗体の持続時間は長くはなく、依然として一定の再感染リスクがある。治癒した人も予防を続ける必要がある。
現在ウイルスの母子感染は実証されていないが、妊娠早期に高熱が続くと胎児に害が及ぶため、患者の状況も合わせて妊娠を継続できるかを検討するべき。
一部感染者の初期症状は下痢だけで、彼らの便からすでにウイルス核酸が発見されている。新型コロナウイルスが糞口経路で感染するかどうかについては、厳重に警戒する必要がある。
一般的に、ほとんどの重症患者の肺繊維化は修復が可能だが、極めて重症になった場合は後遺症が残る可能性がある。
中国全土の患者7千人を分析した結果、30歳以下の患者はほぼ死亡しておらず、40-59歳の患者の死亡率は0.2%だった。死者は主に高齢者に集中している。
現在、猫や犬などのペットを介して新型コロナウイルスに感染したことを示す証拠はない。しかし衛生面を考えると、ペットに触った後は石鹸と水で手を洗ったほうがよい。
一般的な抗生物質は細菌にのみ有効で、ウイルスには効果がない。新型コロナウイルスはウイルスなので、抗生物質による予防や治療は効果がない。
データソース:世界保健機関(WHO)、国家衛生健康委員会専門家グループ、中国疾病予防管理センター