2020年02月03日-02月07日
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抗ウイルス薬「レムデシビル」の臨床試験が武漢で開始

2020年02月06日

 湖北省武漢市金銀潭病院で5日午後に開かれた科学技術部(省)緊急研究「2019年新型コロナウイルス感染のレムデシビルによる治療の研究」プロジェクト始動式で明らかになったところによると、科学技術部、国家衛生健康委員会、国家薬品監督管理局など各当局の支援を受け、抗ウイルス薬「レムデシビル」の臨床試験の登録・審査・認可作業が完了し、第1陣となる患者の選択も完了した。第1陣となる新型コロナウイルス肺炎重症者は6日に投薬される。新華網が伝えた。

 レムデシビル臨床試験プロジェクト責任者を務める中日友好病院副院長の曹彬教授によると、レムデシビルは米ギリアド社が研究中の薬品で、前期の細胞・動物実験でSARSコロナウイルス、MERSコロナウイルスに対して高い抗ウイルス活性を示している。海外ではすでにレムデシビルのエボラウイルス感染の臨床試験が展開されている。このほど中国の学者が、レムデシビルが細胞レベルで2019年新型コロナウイルスに対しても高い活性を持つと報告したが、人体に応用する前に厳格な臨床試験・評価が必要だ。新型コロナウイルス感染者を対象とする効果的な抗ウイルス薬は現在存在せず、レムデシビルの臨床上の効果に期待されている。

 中国工程院副院長を務める中国医学科学院院長の王辰院士は始動式で、「各界はこの試験に期待を寄せているが、効果があるかについては厳格な科学試験の結果を待つ必要がある」と述べた。

 説明によると、薬品の輸送やグループ分けなどの事前準備作業が完了している。レムデシビルの臨床試験は、中日友好病院、中国医学科学院薬物研究所が牽引役を務める。研究は武漢金銀潭病院など、新型コロナウイルス肺炎患者を受け入れる第一線にある複数の病院で行われる。761人の患者を選び、無作為、二重盲検、偽薬との対照という方法を採用する。

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