湖北省で5日午後9時、新型コロナウイルス感染による肺炎の感染症対策に関する定例記者会見が開かれた。武漢大学中南病院呼吸器・重症治療科主任の程真順氏が、核酸検査に代わるCT検査による収容・治療の加速という、多くのネットユーザーが関心を寄せている問題について次のように回答した。科技日報が伝えた。
「新型コロナウイルス肺炎は、臨床上のCTで非常に類似する特徴を示している。そのためこれは今回のウイルス性肺炎の早期発見の重要な手がかりでもある。我々の臨床上の経験によると、CTの診断と最終的な診断確定との合致率は極めて高い。核酸検査は最終的な感染確認の手段ではあるが、臨床上に偽陰性が存在している。一部の患者は核酸検査で陰性を示すが、実際には新型コロナウイルス肺炎患者という場合がある。症状の進行により、陽性に転じる可能性がある。
核酸検査は現在、検査を受ける人が多いため、検査に長い時間がかかるという問題が一般的に存在している。一方でCTは数分間で、イメージングの特徴と結果を目にすることができるため、診断の速度の問題を解消できる。
また多くの患者は臨床上、症状が比較的軽めであり、さらには症状がない人もいる。危険度の高い人、例えば医療従事者など濃厚接触者がCTを使えば、早期発見・早期隔離・早期治療の効果を発揮できる。感染の疑いがある患者についてはCTで早期発見することで、積極的な早期治療を実現できる。同時に、感染源を早期抑制することで、将来的に感染状況を効果的に抑制できるようになる」。