上海交通大学は先ごろ、同校の電子情報・電気工程学院、スマートロボット研究センターの蘇剣波教授の研究チームと霊至科技が共同で打ち出した自律移動型の消毒ロボットが、武漢市や上海市などで臨床応用され始めていると発表した。
この消毒ロボットは過酸化水素装置とロボットを融合させたもので、ロボット内部装置の消毒システムで消毒ガスを発生させ、しかも無人環境で自律的なナビゲーションや移動を実現でき、高効率かつ精確に室内に対し360度無死角で消毒を行うことができる。さらに、人間の自由な移動をシミュレーションする能力を備えており、人に代わって感染の深刻なエリアに入り、消毒作業員が消毒の過程でウイルスに感染する可能性を減らすことができる。
霊至科技の張克軍総経理は、「従来の人による消毒や固定式消毒装置と比べ、この消毒ロボットの最大と特徴は移動しながら消毒でき、人が消毒のプロセスに関わる必要がない点だ。一台の消毒ロボットで消毒液1500ミリリットルをセットし、1回あたり3時間以上連続で作業することができる」としている。