国務院共同感染対策メカニズムの記者会見が17日、北京市で開催された。新型コロナウイルスによる肺炎の薬品や試薬キットの研究開発に関する最新状況が紹介された。科技日報が伝えた。
科学技術部(省)生物センターの張新民センター長によると、軽症、中度症から重症に悪化するのを防ぐため、リン酸クロロキン、ファビピラビル、中国医薬を重点的に推奨している。重症・重篤患者の治療については、回復期血漿、トシリズマブ、幹細胞、人工肝臓の臨床応用を重点的に推奨している。現在すでに良好な進展を遂げている。
張氏は「うちファビピラビルは臨床研究を完了し、優れた臨床治療効果を示している。ファビピラビルは2014年に日本での製造・販売の承認を取得した。新型コロナウイルスによる肺炎治療の臨床研究において大きな副作用を起こしていない」と述べた。
有効性に的を絞った臨床研究によると、ウイルスの陰性化、胸部画像の改善、臨床回復率、平均解熱時間、平均咳緩和時間などの面で、ファビピラビル試験チームは対照チームより優れた効果を示した。同時に今年2月には中国企業が国家薬品監督管理局の登録証書を取得し、量産化を実現しており、臨床薬品の供給が確保されている。
張氏は「ファビピラビルの安定性が高く、治療効果が明確で、供給が確保されていることから、科学研究チームの専門家による十分な論証を踏まえた上で、正式に医学治療チームに推薦した。診療案に早期導入するよう提案した。科学技術研究チームは今後、研究成果の武漢市における応用をさらに推進し、そして現在の国際的な大流行の情勢に向け薬物治療の中国案を打ち出す」と述べた。