「新型コロナウイルスによる肺炎はどのように治療するのか」「新型肺炎になったら、どのようになれば退院できるのか」。これらの問題について、武漢同済病院呼吸・クリティカルケア医学科主任医師の汪涛氏が、ネットユーザーとオンラインで交流した。人民日報海外版が伝えた。
これは「良医オンライン(好大夫在線)」アプリで行われた。新型コロナウイルスによる肺炎が発生してから、「良医オンライン」は人民日報アプリ、「学習強国」アプリと協力し、21万人の医師に要請し、無料診断活動を行ってきている。
遠隔診療サービスは実際に、新型肺炎発生前から始まっていた。しかし感染対策期間中に、自宅で隔離を行い、病院の受診者が大幅に減少するといった理由により、このサービスの需要が急増した。
統計によると、「良医オンライン」の毎日の問診数は、感染発生後に約20万件と10倍も増加した。毎日20万人の患者の診察を行うことは、どの病院であっても不可能だが、オンライン病院は全国の医師資源を動員することができる。1月22日から2月25日までの1カ月にわたり、「良医オンライン」の問診数は426万人を超えており、うち肺炎関連の相談は20%を占め、毎日平均2万人以上の医師がオンライン問診を行った。
これは特殊なケースではない。新型肺炎発生初期、微医インターネット総病院は1月23日に「新型コロナリアルタイム救助プラットフォーム」を緊急リリースした。オンライン無料診断、心理カウンセリング、便利な外来、中医薬相談、遠隔立会診察などのサービスを提供している。3月13日10時現在、同プラットフォームのアクセス数は1億2500万件を超え、4万8581人の医師がオンライン診察を行い、延べ161万2000人に医療相談サービスを提供した。その他に微医インターネット総病院は武漢市のために、特殊な空中救援ルートを開設した。10数日にわたり現地の5万人以上にオンライン再診察、医療保険処方、自宅までの薬品の配送といった全フローのサービスを提供した。
実際に感染対策期間中、阿里健康、春雨、企鵝医生、平安好医生など10以上のインターネット医療プラットフォームの問診数が大幅に増加した。これらのオンライン製品は各自の機能を発揮し、感染症との戦いに献策し、圧力を和らげた。また自宅で隔離中の人々が積極的に感染症に対処するよう励ましもした。
中国工業・情報化部(省)のデータによると、全国の公立医療機関191軒と企業インターネット病院100軒近くが現在、感染症に関するオンライン無料診察を提供し、オフラインの病院の圧力を緩和している。同部の関連責任者によると、情報技術の「オンライン診療」「デジタル健康」分野の応用の推進に取り組み、5Gなどのインフラの医療現場における展開を拡大し、病院の情報化、医療設備のスマート化、オンラインプラットフォームの円滑化を推進しているという。
同部情報センター副センター長の李徳文氏は「オンライン相談はデジタル健康の一歩目だ。人とコンピュータの効率的なインタラクションにより、病院の初診の圧力を軽減し、利用者が合理的に病院を利用できるようになり、交差感染のリスクをある程度減らした」と述べた。
感染対策期間中、遠隔診療プラットフォームは海外にも進出し、世界に向け「インターネット+医療」サービスの提供を開始した。
「私は所在都市のことを非常に心配している」。北京時間3月16日午前2時40分、「微医世界感染対策プラットフォーム」はイタリア・サルデーニャのサッサリの全科診療医から支援要請を受けた。サッサリが厳しい状況に直面し、同業者が感染対策で困惑しているというのだ。微医は武漢協和病院感染科主任医師の趙雷氏を、研修の専門家として招聘した。趙氏は感染症発生当初、感染対策の現場で奮戦し、豊富な実戦経験を持つ。
趙氏は北京時間3月18日午後8時に遠隔動画システムを利用し、イタリアの医師に向け遠隔授業を行った。イタリアの同業者にしっかりした感染対策を指導し、最前線の診療技術、中国の臨床治療経験などの感染対策の知識を共有した。
同医師はトレーニング終了後、「趙医師と微医が私や同業者にもたらしたこれらの情報はいずれも『純金』だ」と述べた。
3月18日のライブ配信で、趙医師はイタリアと中国の同業者を支援しただけでなく、オランダやインドなど9カ国のユーザーがライブ配信を視聴した。