2020年08月10日-08月14日
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毎日マスク着用で外出しても鼻炎、原因はなんとゴキブリ

2020年08月13日

 夏はアレルギーになりやすい季節だ。花粉、ダニ、ハウスダストといったアレルゲンが多くの人を苦しめている。この夏、女の子の圓圓さん(10歳、仮名)は外出時に必ず完全武装し、帽子とマスクを着用しているにも関わらず毎日くしゃみと鼻水が止まらなかった。病院で検査を受けると、鼻炎の原因が花粉やダニではなく家のゴキブリであることが分かった。重慶晨報が伝えた。

 多くの人はアレルギーがゴキブリと関係あるとは思わないだろう。しかしゴキブリは実際に、比較的よく見られるアレルゲンの一つだ。西南病院皮膚科アレルギーセンターが昨年11-12月に調べたアレルギー外来患者1188人の分析データによると、プリックテストを行った患者574人のうちゴキブリアレルギー陽性は39.2%の225人にのぼった。特異性血清実験でアレルゲンを調べた患者は614人で、ゴキブリアレルギーの陽性率は20.7%。

 西南病院皮膚科の専門家によると、現在までゴキブリから10数種類のアレルゲンが見つかっている。これは喘息、アレルギー性鼻炎、湿疹、慢性蕁麻疹など複数の疾患を引き起こす。

 多くの患者はアレルゲンがゴキブリであると分かると不思議に感じる。なぜなら、彼らはゴキブリに触れたことがないからだ。しかし、実際にはゴキブリは吸入型のアレルゲンで、ゴキブリそのものに直接触れなくてもアレルギーは発生する。その唾液、剥がれ落ちた皮、分泌物、体の一部、死骸、卵、糞便などは非常に強いアレルゲンで、アレルギーを引き起こす可能性がある。

 ゴキブリアレルギーの患者にとっての最良の予防策は家のゴキブリ駆除で、ゴキブリのいない生活環境を作ることだ。

 西南病院皮膚科の専門家は、「まず家のドアや窓に網戸をつけ、壁や窓の穴や隙間を塞ぎ、下水道を常に清潔にし検査する。このほか、室内の掃除を徹底し、特に台所の調理をする部分は定期的に清掃する。すべての食べ物を密閉容器に入れて保存し、こまめにゴミを出す」と提案した。

 さらに、「ゴキブリを見かけても直接叩いて殺してはならない。叩き殺したゴキブリの体内には多くの卵が残っており、これらの卵は外力からの侵害を受けにくく孵化する可能性がある。専門的な薬や駆除シートを使うことが望ましく、固形の薬が最適だ。ゴキブリ駆除用品をゴキブリが好む場所に設置し、安全を守るため家庭内の子供に触れさせない。ゴキブリの死骸は燃やすか下水道に流すべきだ」と述べた。

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