2020年中国国際サービス貿易交易会(CIFTIS)が今月4日、北京で開幕した。今年のCIFTISの専門テーマエリア8ヶ所の一つである、サービスロボット·スマートテクノロジー展示エリアでは、最新のテクノロジーの応用成果が展示されている。人民網が伝えた。
小炒肉(ピリ辛バラ肉炒め)に油炸花生米(揚げピーナッツ)、蒜蓉開背蝦(エビのニンニク蒸し)、涼拌黄瓜卷(キュウリの和え物)など、康力優藍ロボット科技有限公司が出展している料理ロボットは、中国八大料理(山東料理、江蘇料理、浙江料理、安徽料理、福建料理、広東料理、湖南料理、四川料理)に精通していて、3000種類以上の料理を作ることができる。会場では、このロボットが作った料理がテーブルいっぱいに並べられており、見るだけでよだれが出てきそうだ。
「絵を描きます。しばらくお待ちください」。サービスロボット展示エリアでは、画板を持ち、頭にはベレー帽をかぶったロボットが真剣に絵を描いていた。人のイラストをその場で描いてくれる画像ロボットは「賽大千」という名前で、深セン市スマートロボット研究院が開発した。「賽大千」は、大きな目を瞬かせながら、右手を動かして絵を描き始めた。そして、わずか、1‐2分で、デッサン画が完成した。
博雅工道(北京)ロボット科技有限公司の展示エリアでは、約2メートルの長さのグレーのサメが透明の水槽の中を泳いでいた。その周囲では多くの来場者がスマホで写真を撮影していた。水槽の近くで、一人のスタッフがコントローラーを使ってサメを操作していた。スタッフの前のディスプレイには、サメの頭部に搭載されたカメラから送られてくる映像や水中のソナーの情報がリアルタイムで表示されていた。
スタッフによると、元々この種の水中ロボットは主に、軍事産業の分野で応用されていた。その後、民間市場でも応用されるようになった。機能は必要に応じて削減、調整でき、主に水族館やテクノロジー館などのショーや科学の普及に用いられている。
このような水中ロボットと、従来の水中ロボットとの最大の違いは、尾ひれを使って前進し、スクリューなどの動力に頼っていない点だ。魚の尾ひれを模倣することで、消費エネルギーは少なく、騒音も小さい。さらに、航続時間も長く、水槽内の砂利や石を巻き込みにくい。しかも、発見されにくく、カバーは吸音材質であるため水環境への影響もほとんどない。