上海で開催中の2020中国国際工業博覧会で、中国初の火星探査機「天問1号」の模型が初めて一般公開され、多くの来場者から注目された。中国新聞網が伝えた。
「天問1号」は周回機と着陸機からなり、重量は約5トン。今年7月23日に海南省文昌市で「長征5号遥4」キャリアロケットにより打ち上げられ、火星遷移軌道に入った。
今月15日0時の時点で、「天問1号」が地球を離れてから54日が経過した。打ち上げ、地球と月を同一画面上に収めた「記念写真」撮影、初の軌道修正を経て、「天問1号」は1日約40万キロメートルのスピードで地球から離れている。飛行距離は1億3800万キロメートルを超え、全飛行距離の30%に迫っている。現在は地球から約1672万キロメートル離れており、各サブシステムの稼働状況は良好だ。
「天問1号」は約7カ月の飛行後、来年2月に火星周回軌道に到達する。その後2−3カ月の周回飛行後、火星の表面に着陸し、探査任務を展開する。主な任務は、火星の表面の形状、土壌の特性、物質の成分、水・氷、大気、電離層、磁場などの科学探査で、中国の深宇宙探査分野における技術の飛躍を実現する。