国務院共同予防・抑制メカニズムが20日に開いた記者会見で、科学技術部(省)社会発展科学技術司の田保国副司長は「中国の新型コロナウイルスワクチンの研究開発は全体的にリードしており、現在すでに4種のワクチンが3期臨床試験に入っている。現在まで約6万人の被験者に接種を行っているが、深刻な副作用の報告はない。初期段階で良好な安全性が示された」と説明した。
田氏は、「中国は新型コロナワクチンについて、早くから不活化ワクチン、サブユニットワクチン、アデノウイルスベクターワクチン、弱毒インフルエンザウイルスベクターワクチン、核酸ワクチンの5つのテクノロジー・ロードマップに基づき、同時進行で研究開発を進めてきた。どのテクノロジー・ロードマップにも、臨床研究段階に入ったワクチンがある。具体的に見ると、すでに13種が臨床試験に入っている。うち不活化ワクチンとアデノウイルスベクターワクチンという2つのテクノロジー・ロードマップの計4種のワクチンが3期臨床試験に入っている」と説明した。
田氏によると、3期臨床試験の結果は、ワクチンの保護力を検証する、世界が認める有効性を持つ指標だ。中国の新型コロナの感染状況は効果的に抑制されており、3期臨床試験を展開する条件が整っていない。いかに適切な地域と被験者を選び、3期臨床試験を順調に計画・実施すべきかは、3期臨床試験の展開が現在直面している主な問題だ。科学研究チームは今後、科学の法則を遵守し、コンプライアンスの原則に基づき、ワクチンの研究開発を積極的に推進する。