2020年12月28日-12月31日
トップ  > 科学技術ニュース>  2020年12月28日-12月31日 >  中国の研究チーム、南中国海でアカボウクジラを初発見

中国の研究チーム、南中国海でアカボウクジラを初発見

2020年12月29日

 中国科学院深海科学・工程研究所によると、同研究所の李松海氏の研究チームは昨年4−5月、南中国海北部海域の深海潜水及び遠洋鯨類科学調査任務において、3頭の神秘的なアカボウクジラ科のクジラを発見した。イチョウハクジラまたはデラニヤガラオウギハクジラと大まかに判断している。中央テレビニュースが伝えた。

 そのどちらであっても、人類はこれまで海でその生きた個体を確かに観測したことがなかった。これらの動物への理解は、少数の座礁し死亡した個体に対する認識に基づくものに過ぎなかった。今回は、その生きた個体が初めてはっきり目撃された。

 李氏のチームはこのほど学術誌「Integrative Zoology」(電子版)に研究論文を発表し、世界で初めてこうした神秘的なアカボウクジラ科の体の色、傷跡模様、水面での行動を記述した。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます
 

バックナンバー