将来のデジタルライフがどんなものか、あなたは想像できるだろうか。中新経緯が伝えた。
第4回デジタル中国建設サミットが25日に福建省福州市で行なわれ、一連のテクノロジー感と未来感あふれる画期的技術が次々に登場した。
デジタル人民元の情報が見える「ハードウォレット」、人を乗せられる「空飛ぶタクシー」、何を着るかという悩みから解放してくれる「スマートコーディネートシステム」、「10億画素アレイイメージセンサー・ライトフィールド画像システム」もあれば、自宅の玄関先でカメラを飲まずに検査できる「胃カメラ検査カー」も登場した......
デジタル人民元はこれから大々的に普及する見込みだが、携帯電話を使いこなせない高齢者は、どうやってデジタル人民元を利用すればよいのだろうか。
デジタル人民元の情報が見える「ハードウォレット」がこの問題を解決してくれる。窓枠に取り引き金額や残高などの情報が表示されるカード式の「ハードウォレット」を持ち歩けば、高齢者も現金と同じように便利にデジタル人民元を利用できる。
スタッフによると、「このウォレットのチップはブレスレット、手袋、帽子などに埋め込むことも可能で、端末にかざすだけで決済が完了し、非常に便利なものだ」という。
空飛ぶ交通機関に乗って飛んで仕事に行き、混み合ったバスや地下鉄に乗ることも、自家用車で朝夕の渋滞に巻き込まれることもなくなる。こんな場面を想像したことがあるだろうか。
このような人を乗せることができ、垂直に離着陸し、自分で運転する必要もない自動運転航空機が、「空飛ぶタクシー」になって仕事の送迎をしてくれる将来は、もう夢物語ではない。
スタッフの説明によると、この航空機は乗客が機内に設置されたタブレットで行き先を選択してボタンを押すと離陸し、予定の航路を通って行き先に到着する。乗客を輸送するほか、旅行・観光、物流輸送、救急医療、消防・救急などのシーンへの応用も可能だ。
多くの人は、とりわけ女性は、服のコーディネートでいつも悩んでいる。スターのように専属のスタイリストがついて、より美しく、よりかっこよくコーディネートしてくれたらと夢見る人はたくさんいる。
スマートコーディネートシステムは、顔認識技術を通じ、その人に合った組み合わせを考え、スマートコーディネートソリューションを提供する。コーディネートの悩みを解決し、「顔面偏差値」をアップさせてくれる優れものだ。
このシステムは専属の「顔面偏差値向上コーチ」だと言える。
「10億画素アレイイメージセンサー・ライトフィールド画像システム」は、さまざまな画像センサーを集積して画像アレイを組み立て、超高精細で360度のリアルタイム動画を実現する。
同システムは望遠、広角、精細という3つの動画要素をカバーし、非常に強力な人工知能(AI)リアルタイム分析力も備える。
全体を見るにしても、一部を細かく見るにしても、よく対象をキャッチして見逃すことがなく、まるで「清明上河図」のように細部にたくさんの情報が詰まった長尺の動画だと言える。
胃の不調はよくあることだが、胃カメラに抵抗を感じる人は多い。この「磁気制御カプセル胃カメラ移動検査車」なら、カメラを飲まずに胃カメラ検査が可能だ。
検査を受ける人が小さなカプセルを1粒飲んで、検査車の中のベッドに横になると、20キロメートル離れた場所にある中国人民解放軍聯勤保障部隊第900病院で、消化器内科の王雯主任医師がコンピューターのモニターを通じて患者の胃の中の鮮明な画像をチェックした。
これなら5G+AIの力を借りて、1回で、迅速に、痛みも傷もなく、麻酔さえせずに、磁気制御カプセル胃カメラ検査が行える。胃カメラに対する抵抗感をなくし、胃がんの早期発見、早期診断、早期治療にとって重要な意義をもつテクノロジーだ。