中国国家航天局によると、火星ローバー「祝融号」はテレメトリデータから判断すると、22日午前10時40分に安全に着陸プラットフォームを離れ火星の表面に到達し、探査を開始した。中国新聞網が伝えた。
火星ローバーは火星に上陸し火星探査に用いられる移動可能な探査機で、人類が火星の表面に打ち上げ探査を行うための一種の「特殊車両」だ。祝融号は美しく青い蝶のようで、4つの翼はエネルギー供給用のソーラーパネルだ。祝融号には先進的なアクティブサスペンションが搭載されており、蠕動、ホイールリフト、車体昇降などの各種運動モードを持つ。
火星表面での活動期間中、祝融号は計画に基づき探査エリアの環境感知、火星表面の移動と科学探査を展開する。搭載された地形カメラ、マルチスペクトルカメラ、サブサーフェースレーダー、表面成分検出器などの6台のペイロードを使い、探査エリアの詳細な探査を実施する。同時に周回モジュールが中継軌道上で、火星ローバーに安定的な中継通信を提供しつつ周回探査を実施する。