中国インターネット情報センター(CNNIC)はこのほど、第48回目の「中国インターネット発展状況統計報告」を発表した。同報告によると、中国はすでに次世代移動通信システム6G関連の特許の主な出願国となっている。現在、6G通信技術分野の世界の特許出願件数は3万8千項目に上り、そのうち中国からの出願が35%を占める1万3千項目(約1万5800件)で、世界一だった。中国新聞網が同センターサイトの情報として伝えた。
同報告によると、2021年上半期には、情報産業の技術がさまざまな分野で積極的な進展を遂げた。
6G通信技術の分野では、中国は今や6G関連特許の主要出願国となっている。現在、6G通信技術分野の世界の特許出願件数は3万8千項目に上り、そのうち中国は35%を占める1万3千項目(約1万5800件)で、世界一となっている。
チップ技術の分野では、今年3月に、中国の科学研究者が主導する国際研究チームが新型のプログラム可能光量子コンピュータチップを開発し、これにより多粒子系の量子ウォークのプログラムの完全に書き換えが可能な動態シミュレーションが実現した▽4月には中国で7ナノメートル(nm)チップのテスト生産が始まった▽6月には中国科学院が14nmチップ「香山」の設計に成功した▽8月には中芯国際集積回路製造有限公司のFinFET技術により月間1万5千万枚の大量生産レベルを達成して、先端チップ分野において段階的成果を上げた。
量子技術の分野では、同報告によると、清華大学が初めて実験中にDuan-Lukin-Cirac-Zoller(DLCZ)型量子中継のモジュール間での高効率の量子もつれ状態での接続に成功し、量子中継器の実現に向けて鍵となる一歩を踏み出した。中国科学技術大学の研究チームが光量子メモリの分野で重要なブレークスルーを達成し、光メモリの持続時間を1時間に引き上げ、13年にドイツのチームが記録した1分間の世界記録を大幅に更新して、量子USBメモリの実現へ重要な一歩を踏み出したと同時に、同大チームは初めてマルチモード多重化量子中継を実現し、2台の吸収型量子メモリーの間の予見可能な量子もつれを実現し、量子中継の発展と研究のために実行可能な方向性を切り開き、高速量子ネットワークの実用化の基盤構築のための基礎を打ち立てた。
衛星インターネットの分野では、中国初の小型衛星スマート生産ラインが製造した衛星第1基がラインオフし、これにより中国は衛星の大量生産能力を獲得した。同時に、低軌道通信衛星コンステレーション技術のテストがブレークスルーを達成して、低軌道衛星を用いたネットワークと地上の5Gネットワークとの深いレベルでの融合が実現し、中国は宇宙・地上ネットワークの汎用技術の開発に向けて重要な一歩を踏み出した。