中国は北京時間9日午後7時50分、西昌衛星発射センターで「長征3号乙」キャリアロケットを使い、「中星9B」衛星を打ち上げた。衛星は無事予定の軌道に乗った。同衛星は北京2022年冬季五輪などの大型イベントもしくはスポーツ大会に高品質生中継サービスを提供する能力を備えている。中国新聞社が伝えた。
中星9Bは中国航天科技集団五院が研究・製造した地球同期軌道ラジオ・テレビ生中継衛星で、中国が独自に研究開発した強化型衛星プラットフォーム「東方紅4号」を用いる、中国のテレビ生中継の需要を満たし、安全なラジオ・テレビ生中継を保証する高品質衛星だ。中星9Aよりもカバー範囲が広く、地域カバー能力が高くなっている。
中星9Bの打ち上げ成功及び軌道上での運行は、生中継衛星の放送性能を大幅に高めることになる。中星9Bは特に専門的なリピータを設計しており、生中継に用いることができる。4Kや8K高画質動画番組の放送をサポートし、北京2022年冬季五輪などの大型イベントもしくはスポーツ大会に高品質生中継サービスを提供する能力を備えている。
前回のロケット打ち上げは8月24日の長征3号乙で、それから16日しか経っていない。長征3号甲シリーズロケットは下半期に集中的な打ち上げ期間に入っており、その間隔は最短で平均半月ほど。長征シリーズの打ち上げは今回で388回目となる。