2021年10月11日-10月15日
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中国科学院、複数の生物多様性の成果を発表

2021年10月11日

 生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)の第一段階が11日、昆明市で開幕する。中国科学院は10日、昆明植物研究所で生物多様性に関する複数の成果を発表した。新華社が伝えた。

「中国はすでに国家レベルで主要な生物の群系と植生の類型を把握するという目標をほぼ達成している」。中国科学院の張亜平副院長は、生物多様性資源の現状、保護、収集、保管、開発、利用、及びビッグデータプラットフォームの建設などの面から中国科学院の関連成果を紹介した。

 今年発表された「中国生物種リスト(2021版)」には、11万5000種の生物種が含まれている。2020年に中国が発表した新種は2400種を上回り、世界全体で新たに発見された生物種総数の10%以上を占めた。中国は近年、生物多様性モニタリング・研究ネットワークを構築した。うち鳥類ネットワークは衛星追跡装置を使ってマーキングし、140種超・4000羽超の渡り鳥の40億件超のデータを収集した。展開中の第2回青蔵高原(チベット高原)科学調査、間もなく始まる第3回新疆自然資源科学調査などは、中国の生物多様性の自然量と変化に詳細で豊富な資料を提供する。

「中国科学院生物資源リスト」は735万件の生物資源データを収録した。中国西南野生生物遺伝資源バンクには1万7468種・25万8000点の生物遺伝資源が保存されており、中国の固有種、絶滅危惧種及び重要な経済、生態、科学研究の価値を持つ種の安全が力強く保障されている。

 中国科学院が主導または共同発起した「万犬国際ゲノム計画」「一万種の鳥類ゲノム計画」「一万種の魚類ゲノム計画」などは、生物多様性の起源と変化を理解するための新しい視点を提供した。

 中国科学院の魏輔文院士は、「パンダの保護は世界的に見ても成功例であり、世界の絶滅危惧種の保護の見本となった。パンダが1980年代の1100頭超から現在の1800頭超に増えたことは、中国の力強い保護措置と科学的サポートによるものだ」と述べた。

 張氏は、「生物多様性に関連する科学研究は、生物多様性保護計画の策定に重要な科学的サポートを提供した。これは中国の生物多様性条約の履行に対して重要な意義を持つ」と述べた。

 発表会は中国科学院生物多様性委員会と中華人民共和国絶滅危惧種科学委員会が主催した。

昆明で開催中の中国科学院生物多様性展覧会で展示している発芽した種子を入れたサンプル(撮影:新華社記者 金立旺、人民網日本提供)

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