宇宙飛行士の翟志剛氏、王亜平氏、葉光富氏が乗る有人宇宙船「神舟13号」が16日未明、中国の宇宙ステーションに向かった。神舟12号の乗組員と同じく、神舟13号の乗組員は若手ベテラン融合の原則に基づき、宇宙飛行の経験を持つ宇宙飛行士2人と「新米」宇宙飛行士1人の組み合わせとなり、経験豊富な翟氏が船長(コマンダー)になる。神舟12号の乗組員と異なるのは、神舟13号の乗組員はより若く、中国第2期宇宙飛行士の王氏と葉氏はいずれも80年代生まれという点だ。中国新聞網が伝えた。
明らかになった公式情報によると、宇宙飛行士らは神舟13号で軌道上で複数の任務を遂行する。例えばロボットアームのサポートによるモジュールの回転やリモコン操作などの宇宙ステーション組立・建設に関するキーテクノロジーの実証実験を実施する。2、3回の船外活動により、大小・2本のロボットアームのコンビネーションアダプタ及び懸架装置を設置する。宇宙飛行士の軌道上6カ月滞在の健康、生活、作業サポート技術のさらなる検証を行う。宇宙医学、微小重力物理領域などの科学技術試験と応用を行い、多様な科学教育活動を展開する。
「宇宙教師」の王氏の加入により、宇宙科学教育活動がさらに期待されている。中国有人宇宙飛行宇宙飛行士システムチーフデザイナーを務める中国宇宙飛行士科学研究トレーニングセンター研究員の黄偉芬氏によると、今回の任務は一連の科学教育及び公益活動を体系的に企画し、宇宙ステーションの宇宙飛行士の日常生活、宇宙ステーション特定技術、テーマ別科学知識、科学小実験、一連のテーマイベントなどのプランを設計することで、より高いレベルで中国の宇宙ステーションの応用効果を最大限に発揮する。
軌道上での半年の滞在は、宇宙飛行士3人が初めて宇宙で年を越すことを意味する。黄氏は取材に対し、「気配りの行き届いた科学研究者は宇宙飛行士のために餃子を用意しており、服飾品にまで配慮している」と述べた。
王氏はまた、「旧暦の大晦日の夜には乗組員3人が皆さんと共に年越しする。宇宙からの祝福をいち早く我々の祖国と皆さんに届けたい」と述べた。