国務院新聞弁公室は27日、「中国の気候変動対応の政策と行動」白書を発表した。中国が2011年に続いて国家レベルで対外的に発表した、気候変動への中国の対応に関する2本目の白書となる。中国新聞社が伝えた。
同白書は、気候変動に対応し、グローバル気候ガバナンスを推進しようとする中国のイニシアティブ・主張を紹介している。全文は約1万9千字あり、序文、本文、結語の3部分からなる。本文は「中国の気候変動対応の新理念」、「気候変動に積極的に対応する国家戦略の実施」、「中国の気候変動対応に起きている歴史的変化」、「公平で合理的、協力ウィンウィンのグローバル気候ガバナンスシステムの共同建設」の4部からなる。
同白書によると、中国は気候変動に積極的に対応する国家戦略を実施している。絶えず気候変動対応への力の入れ具合を高め、自主的な貢献の目標を強化し、二酸化炭素(CO2)排出量ピークアウトとカーボンニュートラルの「1+N」政策システム構築を加速している。
同白書によると、中国の気候変動対応には歴史的な変化が起きている。経済社会が持続的で健全に発展すると同時に、CO2排出強度が顕著に低下した。エネルギーの生産・消費革命が著しい成果を上げ、非化石エネルギーが急速に発展し、エネルギー消費強度が顕著に低下し、エネルギー消費構造のクリーン・低炭素への転換が加速している。また産業のグリーン・低炭素化とグリーン・低炭素の産業化を持続的に推進しているという。
同白書によると、中国は世界最大の発展途上国として、一連の気候変動対応の戦略、措置、行動を実施し、気候変動対応が積極的な成果を上げた。2020年には、CO2排出強度が15年に比べて18.8%低下し、第13次五カ年計画期間(2016-20年)の拘束力ある目標値を超過達成し、CO2排出量が急増する構造からほぼ脱却した。中国は非化石エネルギーがエネルギー消費量に占める割合が15.9%に上昇し、8年連続で太陽光発電により新たに生まれたエネルギーが世界最大の市場になり、世界で森林資源の増加が最も多く、人工林の面積が最も大きい国になり、世界の「グリーンの増加」の中心地になった。
同白書は中国語、英語、フランス語、ロシア語、ドイツ語、スペイン語、アラビア語、日本語の計8カ国語で発表された。