2021年11月01日-11月05日
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中国、世界最大規模の充電施設ネットワークを構築

2021年11月01日

 中国電気自動車充電インフラ促進連盟の最新データによると、9月現在の中国全土の充電インフラは前年同期比56.8%増の累計222万3000カ所にのぼっている。中国はすでに世界最大規模の充電施設ネットワークを構築した。人民日報が伝えた。

「P5駐車エリアには複数の直流急速充電ポールがある。利用客を待つ間に充電でき、スピーディで便利だ」。オンライン配車ドライバーの李さんは、連日、山東省青島市の膠東国際空港の充電スタンドで充電している。特来電新能源股份有限公司の運営センター責任者の劉忠誠氏によると、同社は充電ポールを計35万本設置しており、累計充電量は97億kWhにのぼっている。

 同連盟のデータによると、今年1−9月の公共充電ポール新設数は23万7000本、前年同期比164.5%増。また、9月末時点における既設の充電ポール数は104万4000本、前年同期比72.3%増であった。

 湖北省武漢市在住の丁逸さんは、団地内に個人用の充電ポールを設置した。「夜、帰宅してから充電する。8000キロメートル運転しても消費電力は1600kWhにも満たない。新エネ車はお金の節約になり便利だ」。

 新エネ車の市場普及率が10%を上回り、政策の支援と多方面の共同の努力により、9月末時点の中国の個人用充電ポール設置数は102万4000本、前年同期比178.5%増となっている。

 江蘇省無錫市の蔚来ブランドの自動車を所有する朱敏凱さんは、バッテリー交換ステーションで新エネ車のバッテリーを交換していた。車の電力量は5分後に満タンになった。朱さんは、「バッテリー交換サービスを利用するのはこれで198回目だが、便利でスピーディだ」と述べた。蔚来汽車の共同創業者である秦力洪氏によると、同社は10月20日時点で、同社はバッテリー交換ステーションを全国546ヶ所建設している。

 工業・情報化部(省)と国家エネルギー局は今年下半期より中国全土で、新エネ車バッテリー交換スタイル応用試行事業を共同で展開している。関連政策の推進により、中国のバッテリー交換ステーションが急増しており、2020年末の555ヶ所から今年9月末の890ヶ所に増えている。

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