2021年12月20日-12月28日
トップ  > 科学技術ニュース>  2021年12月20日-12月28日 >  骨のない魚が現実に?中国、魚の骨を制御する遺伝子を発見

骨のない魚が現実に?中国、魚の骨を制御する遺伝子を発見

2021年12月24日

 生まれながらにして骨のない魚が食卓に上がる可能性がある。華中農業大学水産学院の高沢霞教授のチームは、魚の骨をコントロールする遺伝子を発見した。

 高氏は2012年から骨のない魚の研究に取り組んでいる。チームは19年末にゼブラフィッシュから、骨の成長のコントロールで主な役割を果たす主動遺伝子を発見した。高氏のチームはこれまで、中国科学院水生生物研究所の桂建芳院士のチームと、ヒラウオ、ソウギョ、マブナを使い骨の成長をコントロールする主動遺伝子をノックアウトしてきた。それによって得られた第1世代ヘテロ接合体(F0世代)の骨の少ない魚は成長が良く、形態が正常で、その習性は一般的な骨のある魚と変わらない。研究は現在も進められている。研究がさらに進めば、骨のない魚が食卓に上がる可能性がある。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます
 

バックナンバー