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体表温度と湿度を調節、「人間のことが分かる」衣服が登場

2022年01月28日

 体表温度や湿度の変化は、人体の快適性にある程度の影響を及ぼす。衣服によって人体の快適性の調節機能を最大限に高めることは、繊維分野で注目されている重点的な問題だ。科技日報が伝えた。

 このほど、武漢紡績大学が明らかにしたところによると、同大技術研究院の王棟教授のチームはポリマーチェーン構造設計を出発点に、熱・湿度調節機能を持つ新型繊維を研究開発し、低コストで快適性が高い、ウェアラブルなスマートポリエステル織物を生産した。

 チームはまずポリエステルに光熱変換ナノセラミックス粒子を加え、高効率光熱変換発熱ポリエステルを作成し、繊維材料に光熱蓄エネ機能を持たせた。人体の着衣環境をシミュレーションした実験では、光熱変換繊維が高い保温性能を示した。

またこのスマートポリエステル織物は人体のミクロ環境の温度と湿度の変化に基づき、そのポロシティを調節できる。乾燥した寒い環境において、この織物の構造が引き締まりポロシティが低く、人体の熱と湿気の消失を防ぎ、保温・保湿の目的を達成する。一方で、湿った蒸し暑い環境に置かれると、構造が緩やかになりポロシティが高くなる。それにより人体の熱と湿気をスピーディに発散し、体表を乾かし、涼しく、快適にする目的を達成する。

 王氏は、「このミクロ気候の温度・湿度の変化に基づき自動的に織物のポロシティを調節する手段は、人体の熱・湿度による快適性の全く新しいソリューションを開拓した。この成果は繊維製品の機能の高度化を力強く促進し、現在の市場で流通している人体の熱量と湿度を調節できる繊維製品の代替品になる見通しだ。この成果は現在、1000トン級生産ラインを建設し、中期試験・生産を実現している。ジャージーは市場の検証に合格し、好評を博している」と述べた。

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中国科学技術ニュース 2022年01月

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