国家重要治水プロジェクトである珠江デルタ水資源配置プロジェクトの施工現場で、数十台の国産大型シールドマシンが加速的に掘進していた。「プロジェクトの建設は折り返し地点を過ぎた。すでに10本余りの水路トンネルを貫通させており、予定を前倒しで2023年中の通水を目指す」。プロジェクト建設責任者の杜燦陽氏によると、プロジェクトの投資総額は353億9900万元(1元は約18.2円)で、設計上の年間給水量は17億800万立方メートル。粤港澳大湾区(広州、仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、澳門<マカオ>両特別行政区によって構成される都市圏)の水使用の需要を効果的に保証する。人民日報が伝えた。
水利部(省)のデータによると、150件の重要治水プロジェクトの建設ペースが加速的に実施されている。21年末まですでに67件が承認され、62件が着工されている。中国で建設中の重要治水プロジェクトの投資規模は現在まで、1兆元を超えている。
150件の重要治水プロジェクトが実施された後、長さ約2950キロメートルの河川を整備し、年間給水能力を約420億立方メートル拡大する見通しだ。水源涵養を効果的に強化し、地下水の過度な汲み上げへの対応をサポートし、水生態保護・ガバナンス能力を高める。
中国は現在すでに世界最大規模で、範囲が最も広く、受益人口が最も多い治水インフラ体制を構築している。水利部は、今年内に国家水ネットワーク重要プロジェクトを実施し、中国の水資源の統一調整、水供給保証、戦略的備蓄の能力を高めると打ち出した。