中国の科学者はこのほど、世界で初めて二酸化炭素（CO2）からデンプンへの一からの合成を実現した。ではCO2はデンプン以外にも別のモノに変化できるのだろうか。科技日報が伝えた。
その答えはイエスだ。
「Nature Catalysis」は28日の巻頭記事で、最新の研究成果を発表した。1年半の努力を重ねた結果、中国の科学研究者は、電気触媒作用と生合成を結びつけることで、CO2を高濃度の酢酸に効率的に還元するとともに、微生物を利用しブドウ糖と脂肪酸（油脂）を合成した。
電子科技大学の夏川チーム、中国科学院深セン先進技術研究院の于濤チーム、中国科学技術大学の曾傑チームが共同でこの成果を上げた。
人工のブドウ糖と油脂は直接摂取できるのか、と疑問を抱く人がいるかもしれない。曾氏は、「純化処理により食用できる」と答えた。