2022年06月20日-06月24日
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中国、国家大気バックグラウンドステーションを8ヶ所新設へ

2022年06月20日

 中国気象局がこのほど明らかにしたところによると、中国は第14次五カ年計画(2021−25年)期間中、膠東半島、黄淮、四川盆地などの地域で場所を選定し、8ヶ所の国家大気バックグラウンドステーションを新設し、16ヶ所の気候システム重要観測エリアにおける国家大気バックグラウンドステーションのフルカバーを実現する。新華社が伝えた。

 大気バックグラウンドステーションは温室効果ガスやオゾンなどの反応性ガスや、エアロゾル、太陽放射などの数十の要素を観測する。その観測結果は、比較的大スケールの大気が人的汚染の影響を直接受けない上、均等に混合された後の平均状況を表す。大気バックグラウンドステーションの設置先は通常、人類活動と汚染源から遠く離れた場所を選定することにより、大気本来の姿を最大限に再現する。

 中国は現在、青海瓦里関世界大気バックグラウンドステーションと、北京上甸子、黒竜江竜鳳山、浙江臨安、湖北金沙、雲南香格里拉(シャングリラ)、新疆阿克達拉(アクダラ)地域大気バックグラウンドによる計7ヶ所の国家大気バックグラウンドステーションを設置し、国家級大気バックグラウンド観測グリッドを形成している。

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