2022年07月18日-07月22日
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中国の国産第3世代補助人工心臓が推進・拡大へ

2022年07月18日

 1人目となる中国の国産全磁気浮上型人工心臓を植込んだ患者がこのほど退院した。北京安貞病院の医療チームが当該患者に移植した人工心臓は構造が精巧で、重さはわずか186グラム、サイズは懐中時計に近い。科技日報が伝えた。

 人工心臓とは何か。北京安貞病院心肺移植センターの貢鳴副センター長は、「正確に言えば、人工心臓とは全人工心臓のことではなく、植込み型補助人工心臓(VAD)を指す。作用の原理は機械式ポンプに似ており、機能は人体そのものの心臓のサポートで、患者の心臓のサポートとなる血液の道を作る」と説明した。

 貢氏は、「人から移植される心臓と異なり、VADは動力を調節でき、使用範囲が広い。心臓移植手術と比べると、VAD植込み手術はより低侵襲で、患者にとって負担が少ない。そのためVADは心臓のドナー不足という問題の一部を解決できるだけでなく、心臓移植手術を受けられない末期の心臓病患者に治療案を提供できる」と述べた。

 発展の歩みに基づき、VADは3つの世代に分かれる。第1世代は主に拍動流型(空気駆動型)ポンプで、第2世代は軸流ポンプ、第3世代は遠心ポンプだ。

 貢氏によると、現在臨床上用いられているのは第3世代で、この種類のVADは磁気浮上と液圧浮上技術を採用している。前2世代と比べると、植込み後の併発症がさらに減り、血液への破壊が少なく、血栓を形成しにくい。しかも小型で植え込みやすく、長期的に装着できる。また第3世代は内蔵化を実現しており、同時に高エネルギー電池小型化によって携帯性を高めている。

 現在まで中国では複数種類の第3世代補助人工心臓が発売されており、さらに臨床試験中の装置もある。

 前2世代と比べると、全磁気浮上型人工心臓は複数の優位性を持つが、まだ改善が必要だ。貢氏は、「例えば体外に電線が1本あり、さらに患者は制御器や電池などを背負い、時々充電しなければならない。睡眠、入浴、航空機の利用などで影響を受ける。技術革新により製品の改良を続け、将来的により小型にし、充電と装着の利便性を上げ、血栓の形成や抗凝固といった一連の機能的な問題を解決できる」と述べた。

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