2022年10月17日-10月21日
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「トウモロコシジュース」のコップとストローもトウモロコシ製

2022年10月18日

 トウモロコシは長期間にわたり重要な食用作物と飼料作物だ。消費の高度化と技術の進歩に伴い、トウモロコシ高付加価値加工の産業チェーンが持続的に延びている。中央テレビが伝えた。

 トウモロコシは多くの中国人が好むトウモロコシジュースにすることができるだけでなく、コップやストローにも「変身」できる。

 畑の金色のトウモロコシは収穫・脱穀後に輸送トラックに積まれ、加工場に運ばれ、「変身の旅」を始める。トラックに入っていたトウモロコシの粒は専用の輸送ルートに入り、先に「安全検査」を受ける。これは石や砂利などの異物を取り除くためだ。

 次にトウモロコシの粒は密閉された鉄鋼製タンクに入り「酸性シャワー」を浴びてから、研磨装置と遠心分離機にかけられ、デンプン、糖分、アミノ酸を生産する。別の再利用可能なトウモロコシ原料は近代的な加工室内に入る。このトウモロコシ補助原料は高温で液体になり、金型内に注入される。中には、ストローの金型があれば、ナイフ・フォークの金型もある。

 トウモロコシは冷却後、ストロー、ナイフ・フォーク、コップ、皿などの各種日用品に「変身」する。これらのトウモロコシ高付加価値加工製品は廃棄後に土に分解されることで、地から生まれ土に戻るという循環を形成する。

 中糧生物科技股份有限公司のプロジェクト責任者の崔兆寧氏は、「トウモロコシは最も多く最も複雑に『変身』する農産物で、一般加工から高付加価値加工まで、加工の程度が上がるほど付加価値が上がり、応用範囲が広がる。現在、トウモロコシの高付加価値加工はすでに『金の産業チェーン』を形成しており、農家もトウモロコシの高付加価値転化により利益を受けている。これにより好循環が形成されている」と述べた。

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