2022年11月07日-11月11日
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中国、洋上風力発電設備容量が世界一に躍進

2022年11月07日

「世界エネルギー青書:世界エネルギー発展報告書(2022)」が6日、発表された。同青書のデータによると、中国の再生可能エネルギー発電設備容量はすでに10億kWを超えており、洋上風力発電の設備容量で世界一に躍進している。2025年には、中国の新興産業電力消費量が社会全体の電力消費量に占める割合が約20%にのぼると予測される。2030年までに中国の石炭火力発電設備容量は12億6000万kWに達してピークを迎える可能性がある。北京日報が伝えた。

 同青書は、23-24年に世界の電力需要の成長率が低下し、再生可能エネルギー供給量が24年に世界の電力供給総量の32%以上を占めると予測した。うち21-24年の大半の電力供給増が中国からの見込みで、その増加量は世界全体の約半分を占めるという。

 中国の電力需要の成長率は現在、世界の平均水準をはるかに上回っている。一部の高度発展新興産業には高エネルギー消費量、24時間連続稼働という特徴がある。例えば5G基地局やデータセンターなどの新型インフラは電力消費量が多く、半導体業界が旺盛に発展し、鉄鋼業界のモデル転換が進んでいることなどが、社会全体の電力消費量の増加を促進している。二酸化炭素排出量ピークアウトとカーボンニュートラルの目標を受け、太陽光発電機の部品生産・製造プロセスにも高エネルギー消費量の特徴が見られる。同青書は、中国の新興産業の電力消費量が社会全体の電力消費量に占める割合が25年に約20%にのぼると予測した。

 中国の再生可能エネルギー発電量が着実に増加している。データによると、21年末現在の中国の再生可能エネルギー設備容量は10億6300万kWで、総発電設備容量の44.8%を占めている。うち風力発電は3億kW以上となり、洋上風力発電で世界一に躍進している。21年の中国の再生可能エネルギー発電量は2兆4800億kWhで、社会全体の電力消費量の29.8%を占めた。原子力発電も良好な成長傾向を維持している。全国の稼働中の原子炉数は前年同期比8.2%増で、設備容量は7.1%増だった。

 エネルギー貯蔵技術が徐々に成熟化するとともに、応用に向かっている。クリーンエネルギーや原発などが加速的に発展している。同青書は、25年までは石炭火力発電が依然として中国の電力構造の主力だが、30年までにその設備容量が12億6000万kWに達してピークを迎える可能性があると予測した。石炭火力発電はその後から60年までに緊急供給保障エネルギーとなる。石炭火力発電の削減を安定的で秩序正しく促進することは、中国の電力システムの安定と社会・経済のリスク低減にプラスだ。

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