2022年11月21日-11月25日
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中国の大気炭素インバースシステム、GCPの4大先進システムに初めて組み入れられる

2022年11月24日

 第2回青蔵高原(チベット高原)総合科学調査研究「気候変動と炭素循環」テーマ交流会で明らかになったところによると、中国の大気炭素インバースシステム「貢嘎(GONGGA)」が初めてグローバルカーボンプロジェクト(GCP)の温室効果ガス監視システムに追加され、国際炭素収支評価に中国のシステムとデータを提供することになったという。人民日報が  伝えた。

 大気炭素インバースシステムは、大気輸送モデルのシミュレーション、大気中の二酸化炭素(CO2)濃度、CO2排出リストに基づき自然界のカーボンシンクを推算する重要な手段だ。大気インバースは従来的な精査法やプロセスモデリングとは異なる独立した推算方法で、世界・地域スケールの陸上及び海洋の炭素フラックスをリアルタイムで推算し、全世界の炭素収支を評価できる。中国科学院院士で、中国科学院青蔵高原研究所副所長の朴世龍氏によると、GONGGAは世界のCO2の発生源とカーボンシンクを体系的に評価でき、世界の温室効果ガスの濃度変化の特徴及びその発生源、大気、海洋、生態系における分配状況を理解するのに役立つものとなる。

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