2022年11月28日-11月30日
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超大型直径立坑掘進機「夢想号」、湖南省長沙市でラインオフ

2022年11月30日

 中国鉄建股份有限公司によると、中国が独自に開発した超大型直径立坑掘進機「夢想号」が29日、湖南省長沙市でラインオフした。同機の高さは約10メートル、開削直径は23.02メートルで、中国の地下空間分野における建設機械の科学技術研究開発及び応用が新たな段階に進んでいる。新華社が伝えた。

 夢想号は掘削、出滓、支保、方向誘導などの機能を一体化しており、機械全体の総出力は1800kWで、軟土・軟岩地層の超大型直径立坑プロジェクトの建設に適している。施工中の主機の開削深度は最大80メートル。夢想号はラインオフし、工場を出た後、上海市に運ばれ、上海市静安区の地下スマート駐車場プロジェクトに使用される。

 中国鉄建重工集団掘削機研究設計院のプロジェクト責任者の文威氏は、「従来の人の手で開削するケーソン工法と比べると、機械化作業の採用により立坑内の無人化、地上の少人数化を実現でき、作業員が立坑を掘削しても中に入らないという目標を達成し、施工費用を50%以上削減できる」と述べた。

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