チベット自治区通信管理局が2日に明らかにしたところによると、現在、チベットに建設済みの5G基地局は8099ヶ所であり、そのうち今年新設したのは1439ヶ所。自治区全体の74県・区の市街地及び重点郷・鎮で5Gネットワークが利用できる。特筆すべきは、中国で標高が最も高い郷であるチベット自治区浪卡子県普瑪江塘郷(平均標高5373メートル)で、このほど中国移動(チャイナ・モバイル)による5G電波が届くようになったことだ。中国新聞社が伝えた。
チベット自治区通信管理局の説明によると、自治区全体の5Gユーザー数は71万9000人にのぼり、重点応用シーンを詳細にカバーできている。都市部も農村部も1000Mbps光ファイバーネットワークによってほぼカバーされている。
チベットはさらに5Gの教育や医療などの垂直業界における融合応用を加速させ、15件の5G応用モデルプロジェクトを育成し、21ヶ所の「5G+スマートキャンパス」やチベット自治区人民病院「5G+スマート医療」などの重点プロジェクトの実施を推進している。
5G電波を基礎とするリモート医療の応用が近年、チベットの阿里(ガリ)、那曲(ナチュ)、昌都(チャムド)などで増え続けている。チベットの一部の農家・遊牧民は可視化リモート医療サービスにより、北京市、上海市、広東省、重慶市などの病院の専門家とつながり、より先進的な医療サービスを受けられる。