上海峰飛航空科技有限公司は2日に動画を発表し、そのeVTOL(Electric Vertical Takeoff and Landing、電動垂直離着陸機)の「盛世竜」4号機が、1回の充電で順調に250.3kmの飛行を行い、世界の2t級eVTOLの航続距離の記録を更新したと発表。盛世竜4号機は動画の中で垂直離陸、固定翼巡航飛行、垂直着陸といったすべての飛行プロセスを示した。公開された資料によると、これまでの記録は米Joby社の248.8 km。中国新聞網が伝えた。
eVTOLは空港や滑走路などの固定された施設を必要とせず、ヘリコプターと比べると、より静かで環境に優しく、安全で信頼できる上、低コストで、将来的に都市の空中移動と都市間移動で広く応用できる。eVTOLは地上の交通渋滞を解決する重要なソリューションとされており、ラッシュ時の数時間の地上交通時間を15−20分に短縮できる。
上海峰飛航空科技有限公司の関係責任者によると、盛世竜4号機の最大離陸重量は2t、完全電動、5座席の設計で、将来的に有人飛行に用いられ、自動飛行も可能だ。同機は複合翼構造を採用しており、ローターで垂直離陸し、一定高度に達した後に固定翼機のように高速で水平飛行する。速度は200 km/h以上。