2023年03月20日-03月24日
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「西気東輸」による天然ガス輸送量、累計8千億立方メートル以上

2023年03月22日

 国家管網集団によると、2022年末現在の「西気東輸」(西部地域の天然ガスを東部地域に輸送すること)第1・2・3ルート(西段、東段)からなる西気東輸パイプラインシステムの天然ガス輸送量は累計8000億立方メートルを超えている。標準石炭換算で10億7000万トンの代替効果があり、二酸化炭素(CO2)排出量を11億7000万トン、粉塵排出量を5億8000万トン減らした。人民日報が伝えた。

 西気東輸パイプラインシステムの総延長は現在2万キロメートルを超えており、地球の赤道の約半周分に相当する。同パイプラインは黄河を5回、長江を3回横断し、中国でカバー範囲が最も広い天然ガスパイプラインで、中国の西部地域、長江デルタ、珠江デルタ、華中、中原地域の400以上の都市、3000社余りの大中企業、5億人近くの人口に恵みをもたらしている。

 西気東輸は中国のエネルギー構造の調整を推進する積極的な役割を果たし、中国の一次エネルギー消費量に占める天然ガスの割合が2003年の2.4%から21年の8.9%への向上を促進した。

 西気東輸第1ルートは中国西部大開発のシンボリック・プロジェクトで、塔里木(タリム)ガス田を主なガス供給源として、パイプライン幹線は西の新疆ウイグル自治区塔里木輪台県輪南鎮から始まり、東の上海市青浦区白鶴鎮に至り、総延長は4200キロメートル。同ルートは04年10月1日に完成し、稼働開始した。

 西気東輸第2ルートは、中国が初めて国外から天然ガス資源を導入する戦略的ルートで、供給源は中央アジア。同プロジェクトは西の新疆ウイグル自治区霍爾果斯(コルガス)通関地から始まり、南は広東省広州市及び香港特別行政区に至り、東は上海市に至る。パイプライン幹線及び複数の支線の総延長は9102キロメートルに達し、現在の世界でラインが最長、供給面積が最大、受益者が最多の天然ガスパイプラインだ。

 西気東輸第3ルートは西の新疆ウイグル自治区霍爾果斯通関地から始まり、東の福建省福州市に至る。総延長は7000キロメートル(建設中の中段プロジェクトを含む)を超え、年間設計ガス輸送量は300億立方メートル。上流は中国・中央アジア天然ガスパイプラインCルートとつながる。

 22年9月28日に西気東輸第4ルートプロジェクトが着工された。これは第1・2・3ルートに続く、中央アジアと中国を結ぶ新たなエネルギー戦略的大ルートで、西の新疆ウイグル自治区烏恰(ウルグチャト)県伊爾克什坦(イルケシタム)通関地から始まり、輪台県輪南鎮とトルファンを経由し、寧夏回族自治区中衛市に至り、総延長は約3340キロメートルで、24年の完成と稼働開始を予定している。

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中国科学技術ニュース 2023年03月

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