中国の多くの地域では、春を感じる季節となり、花見やハイキングに最適なシーズンを迎えている。科技日報が伝えた。
花見をした後、人々はこんな疑問を持つかもしれない。赤、黄、紫、白などの花はよく見かけるが、自然界ではどうして緑色の花をあまり見かけないのだろうか。
実際、世界には緑色の花びらを持つ花も多くある。例えばアジサイやカーネーション、菊などだ。しかも緑色の花は他の色よりも少ないわけではない。
花びらが緑色になるのは、細胞に含まれる色素であるクロロフィル(葉緑素)の働きによる。クロロフィルは日光に含まれるほとんどの赤色光と紫色光を吸収し、緑色光を反射するため、花びらが緑色になる。
では、なぜ多くの人が緑色の花を珍しいと感じるのだろうか。
これは人々の錯覚によるもので、緑色の花は決して少ないわけではなく、見落とされがちなだけだ。
植物全体の中で葉や根茎などの大半が緑色であるため、緑色の花びらは見落とされやすくなっている。つまり他の鮮やかな色の花と比べると、人間の肉眼では緑色の花を識別できる確率が低いと言える。