中国宇宙ビジネス企業「中科宇航」は5日、同社がこのほど山東省海陽市で海上垂直回収デモンストレーション検証飛行試験を行ったと明らかにした。技術チームは今回検証した技術について「主にニアスペース回収科学実験プラットフォームや軌道投入ロケットブースターの回収、宇宙旅行船技術の難関攻略や蓄積に使われ、関連技術が成熟すれば、今後のモデルや軌道投入ロケットブースターの回収で使用される」と説明した。環球時報が伝えた。
今回の飛行試験で使われたプロトタイプは全長2.1メートル、直径0.5メートルで、離陸時の重量は約93キロ。最大推力550ニュートン(N)のターボジェットエンジン2基が離陸推力を提供し、推力可変型液体燃料ロケットエンジンの垂直回収プロセスで作業のシミュレーションに用いられた。試験の最大飛行高度は1000メートルを超え、最高点に到達してホバリングした後に姿勢を調節してから下降した。下降中にはエンジンの逆推力により減速し、飛行体の海上着陸プラットフォームに接近する際に秒速2メートル以下に下げ、緩衝装置によりソフトランディングを実現した。全体の飛行時間は約10分間だった。