中国航空工業集団有限公司が新たに開発した4トン級先進双発多用途ヘリコプター「AC332（吉祥鳥）」が7日午後、天津市浜海新区で全状態での初飛行を終えた。人民日報海外版が伝えた。
AC332は中国の航空緊急救援装備の弱点に焦点を当てている。4トン級ヘリコプターとして高原地域での優れた性能を持ち、緊急救援や医療救護能力を高めており、緊急救援体制の構築を後押しする。2025年には型式証明を取得する見込みとなっている。
AC332のチーフデザイナーである李生偉氏は「AC332は標高4500メートル、国際標準大気（ISA）プラス25度の離着陸という条件下で、飛行高度6000メートル、航続距離600キロ、積載量600キロという『3つの6』の目標を達成した。使用性能と使用コストは海外製の同レベルの先進ヘリコプターに相当し、高地域で特にすぐれた性能を発揮する。高標高地域での人員や物資の輸送、緊急救援、医療救護、公務執行など複数の任務を効果的に遂行でき、高原地域の空港間の輸送要件を満たすことができる」と述べた。