上海人工知能(AI)実験室は8日、同実験室が中国科学技術大学、上海交通大学、南京信息工程大学、中国科学院大気物理研究所、上海中心気象台と共同で、世界中期天気予報ビッグモデル「風烏」を発表したと明らかにした。同モデルは今後10日間の世界の高精度天気予報を30秒で生成できる。新華社が伝えた。
天気予報業務の中で、世界中期天気予報は重要な予測業務の一つで、今後14日間の大気システムの状態を予測することを目標としている。上海AI実験室の若手科学者の白磊氏は「風烏は強力で効果的な世界中期天気予報のAIアーキテクチャを提供しており、その先進性は予報精度、予報期間、資源効率の3つの面に現れている」と述べた。
予報精度では、風烏は従来の物理モデルと比べて誤差が19.4%低下。予報期間では、データの再分析により10.75日に達した。資源効率では、従来の物理モデルが通常スーパーコンピューター上で実行されるのに対し、風烏AIビッグモデルはシングルGPUのみで実行でき、30秒で今後10日間の世界の高精度天気予報を提供できる。
