中国黒竜江省ハルビン市で13日に開かれた第3回有人宇宙環境制御・生命維持技術大会で、中国の有人宇宙環境制御・生命維持システムがすでに「補給型」から「再生型」への根本的な転換を実現したことが明らかになった。宇宙ステーションの酸素資源再生率は100%、水資源再利用率は95%以上で、地上からの補給を毎年6トン減らしており、主要技術指標が世界のトップレベルに達している。新華網が伝えた。
環境制御・生命維持システムは、閉鎖された宇宙環境で宇宙飛行士の基本的な生活条件と快適な活動環境を創出するとともに、宇宙飛行士の健康と生命の安全を確保しており、宇宙飛行士にとって「命を守る盾」となっている。
中国宇宙飛行士センターは、中国の科学研究機関として唯一、有人宇宙船環境制御・生命維持システムの研究開発に携わっている。同センター環境制御・生命維持工程室の卞強主任はセンターについて「55年の間に、有人宇宙船第3世代環境制御・生命維持システムの研究開発に成功し、有人宇宙船『神舟』や船外宇宙服『飛天』、宇宙ステーションのドッキングモジュールなどの環境制御・生命維持製品の開発任務を順調に遂行した。特に宇宙ステーションの任務が始まってからは、電気分解による酸素製造や、二酸化炭素除去、微量有害ガス除去、水処理、尿処理などの技術的難題を相次いで解決した。環境制御・生命維持システムを『補給型』から『再生型』へと根本的に転換し、中国の宇宙ステーション建設に貢献した」と説明した。
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