インドネシアのトランスヌサ航空ARJ21型機が現地時間18日、首都ジャカルタを飛び立ち、2時間後にバリ島のングラ・ライ国際空港に到着し、インドネシアでの初フライトを終えた。これにより、中国が独自開発したジェット旅客機ARJ21が海外での商用化をスタートさせた。海外市場に初進出したARJ21はどのような優位性を備えているのか。また、インドネシア市場に進出できたのはなぜだろうか。
優れた安全性と信頼性は、航空会社が真っ先に考えることの一つとされる。新型リージョナルジェット機ARJ21は、中国が初めて国際的な旅客機のルールを踏まえて開発した、独自の知的財産権を持つ中・短距離向けの新型ターボファンエンジンを搭載するリージョナルジェット機だ。製造した中国商用飛機有限責任公司の関係部門によると、同社はこれまでに中国内外の取引先に同機100機以上を引き渡している。安全運航時間は20万時間を超え、安全に輸送した旅客は延べ750万人に達し、各種性能指標は国際市場で主流となっている成熟した機種とほぼ変わらないという。
インドネシアと中国は地理的環境に大きな違いがある。同社関係部門によれば、ARJ21には高温に耐えられる優れた性能と横風に対する高い耐風性能が備わっており、インドネシアの気候や地理といった運航環境に適している。またARJ21は、信頼性が高くリージョナル機に幅広く使用されているゼネラル・エレクトリック社のCF34-10Aエンジン、ハネウェル社の飛行制御システム、コリンズ・エアロスペース社の航空機電気システムを搭載している。
インドネシアは数多くの名所旧跡を有する世界最大の群島国家として、リージョナル機の運航に非常に適している。航続距離が2225~3700キロのARJ21は主に、中心都市から周辺の中小都市へと放射状に伸びる航空路線で使われる。
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