1枚の薄い板と4つの車輪からなるスケートボード型シャーシは、平凡な物のように見えるが、これは貴州翰凱斯智能技術有限公司(以下「PIX Moving」)が自動運転技術を発展させる上で重要な鍵となっている。この「スケボー」にはどんな秘密が隠されているのだろうか。人民網が伝えた。
PIX Movingのデジタル製造工場は従来の自動車工場と異なり、流れ作業の生産ラインがなく、その代わりに、大型のカスタム生産設備が数台ある。同社最高執行責任者(COO)の曹雨騰氏は「われわれの中核製品は自動運転スーパーシャーシで、サイズがカスタマイズできる。これにより異なるシーンの応用にも柔軟に対応できる」と述べた。
スケボー型シャーシが自動運転発展の重点技術となるのはなぜか。曹氏は、「4輪のホイールハブモーター分散型電気駆動技術を採用しており、トルク配分制御プランを開発することで、4つの車輪を個別制御できるようになった。4輪ステアリング技術と組み合わせることで、スケボー型シャーシがトルク高速対応と全輪個別精密制御の操作能力を備え、複雑な運動ができるようになった」と説明した。
2017年に設立されたPIX Movingは約6年の発展を経て、すでに世界で頭角を現している。現在、自動運転小型バスや自動清掃車など複数の製品を開発し、欧米などの世界29カ国に進出している。さらにカーボンニュートラルや砂漠化対策で使われるスマート植樹ロボットのほか、無人物流車や無人巡回点検車、無人販売車など30種以上のシーンで自動運転を実用化している。
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