2023年04月24日-04月28日
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中国初の火星探査で取得した火星の全体画像を公開

2023年04月25日

 中国国家航天局と中国科学院は24日、2023年「中国宇宙の日」メイン会場イベント開始式典で、中国初の火星探査で取得した火星の全体画像を公開した。画像はカラーで、製図規格に基づき作成された火星の東・西半球の正射投影図、ロビンソン投影図、メルカトル投影・正距方位投影図を含む。空間分解能は76メートル。今後の火星探査事業や火星科学研究に対し、より質の高い基本図を提供する。人民日報が伝えた。

「天問1号」周回機の中分解能カメラは、2021年11月から22年7月までの8カ月にわたり284回のリモートセンシングイメージングを行い、火星の表面全体をカバーした。取得した1万4757点の画像データを地上応用システムが処理し、火星全体のカラー画像を作成した。

 科学研究チームは火星高分解能画像に基づき、着陸地点周辺の大量の地理的実体を識別した。国際天文学連合の関連ルールに基づき、22の地理的実体に、中国の人口10万人未満の歴史文化名村・名鎮の名が付けられ、中国の名称が火星の大地に永久に刻まれることになる。

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