中国の武漢大学は24日、同大学が独自開発した科学実験衛星「珞珈3号01星」がリモートセンシング情報サービスの伝送時間をこれまでの数時間から8分に短縮したと明らかにした。カスタマイズされたアプリを携帯電話にインストールすることで、SNSのように衛星を「チェック」できるようになり、衛星リモートセンシングの一般化を後押しする。長江日報が伝えた。
「珞珈3号01星」は中国初のインターネットスマートリモートセンシング科学実験衛星で、1月15日に中国の太原衛星発射センターからキャリアロケット「長征2号D(Y71)」によって打ち上げられた。
中国科学院と中国工程院の院士(アカデミー会員)で、武漢大学教授の李徳仁氏は取材に対し「これは世界で初めて携帯アプリで操作できるインターネットスマートリモートセンシング科学実験衛星だ」と紹介。「以前は業務ユーザーのみが対象だったリモートセンシングデータサービスが一般ユーザーを対象にした情報サービスへの転換を迎える。『建物の建設進捗状況の定期的な通知』『駐車スペースのスマート検索』『クラウド世界旅行』といった個性的なサービスを提供することで、人々がSNSのように衛星を日々『チェック』するようになる」と説明した。