中国有人宇宙事業弁公室によると、宇宙貨物船「天舟5号」が北京時間5日午後3時26分（日本時間午後4時26分）、宇宙ステーション複合体から順調に切り離され、単独飛行に入った。人民日報が伝えた。
「天舟5号」は2022年11月12日、海南省の文昌航天発射場から打ち上げられた。有人宇宙船「神舟15号」の宇宙飛行士3人が使用する6カ月分の軌道滞在時の消耗品や推進剤、応用実験装置のほか、超小型衛星「澳門（マカオ）学生科学普及衛星1号」、宇宙水素・酸素燃料電池、宇宙高エネルギー粒子探査ペイロードなどの実験プロジェクトも搭載された。
「天舟5号」は今後、「神舟15号」が宇宙貨物船複合体から切り離された後、宇宙ステーションノードモジュールを周回し、前方のポートと連結する。
また、宇宙貨物船「天舟6号」とキャリアロケット「長征7号遥7」が7日、打ち上げエリアへの移動を終えた。近日中に打ち上げられる予定となっている。同弁公室によると、打ち上げ施設の施設・設備の状態は良好で、今後は計画に基づき、打ち上げ前の各種機能検査や合同試験などが行われる。