中国貴州省貴陽市の貴安スパコンセンターは高い計算力で知られている。3Dアニメ映画のCGを普通のパソコン1台で作れば数年かかるが、同センターだとわずか3カ月でできる。これはその優れた演算能力によるものだ。人民網が伝えた。
スーパーコンピュータは数千以上のプロセッサで構成され、一般的なコンピュータでは実行できない大規模で複雑な問題を処理できる。スパコンは非常に大きなデータストレージと極めて高いデータ処理速度を持ち、作業量が莫大な難題も処理できる。同センターは貴州省が注力する「東数西算」(東部地域のデータを西部地域で保存・計算すること)の重要プラットフォームの一つで、貴州の「最強ブレーン」と呼ばれる。
同センターの機械室では、600台以上のサーバーが24時間連続で稼働している。センター内のハイブリッドクラウド演算能力ネットワーク資源調整プラットフォームは、省内外の資源を連動させ、業界や地域、レベルを跨ぐ演算能力ルートを構築している。
同センター技術研究開発部責任者の彭本黔氏は「当センターは『長津湖之水門橋』『流浪地球2』『三体』など多くの映画・アニメにクラウドレンダリング演算能力サービスを提供した。昨年は五十数カ国・地域の20万人以上のユーザーに対しサービスを提供し、約50本の映画・ドラマ作品に関わり、計6900万時間のレンダリングを行った」と説明した。
同センターでは映画やドラマのレンダリングサービスのほか、バイオ医学や天文・気象、人工知能、建築防災など複数の業界に、高性能の演算能力サービスを提供できる。