2023年05月15日-05月19日
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海上油田プラットフォーム「恩平20−4」、上部モジュール設置完了

2023年05月15日

 南シナ海東部海域で13日、重さ1万5000トン以上の石油生産プラットフォーム「恩平20−4」の上部モジュールがジャケットに設置された。中国の海上油ガスプラットフォームにおけるダイナミックポジショニングフロート設置重量の記録を更新した。科技日報が伝えた。

 「恩平20−4」の上部モジュールは単層甲板の面積がバスケットボールコート9面分に相当し、重さは1万5463トンとなっている。ジャケットの高さは104メートル、重さは約1万2000トンで、深さ約100メートルの海底に設置されていた。ジャケットを海底に固定するため、プロジェクトチームは長さ約145メートル、直径2.4メートルの鋼管杭12本を深さ120メートルの海底に打ち込んだ。合体後の総重量は2万7000トンを超え、超大型台風の状況下でも安定する。

 今回、プラットフォーム上部モジュールの重量が中国の海上クレーン船の能力の限界を上回ったため、ダイナミックフロート技術により海上設置を行った。新しい設置技術により、プラットフォームの輸送速度が2倍となり、海上設置作業に必要な時間を48時間から24時間に短縮した。これにより、作業効率が大きく向上し、海洋油田の建設ペースが加速することになる。

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